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建築写真テクニック 和室や畳コーナーを魅力的に見せる撮り方

2020年01月27日

和室を美しく撮影するカット

神社の境内や鳥居の写真はセンターに構えて左右対称(シンメトリー)になっている写真が多いと思います。左右対称の構図は荘厳な印象を与えることができます。和室のキリっとした印象には打って付けの構図です。
この時一番気を付ける事は、カメラが部屋のど真ん中に置かれているか、正面の壁と平行になっているかという事です。カメラの位置は非常にシビアで、ズームをしながらガイドと廻り縁や巾木、入隅が合っているか確認しながら調整します。

和室を美しく見せる建築写真の高さ

部屋を撮る場合、カメラの高さは基本的にその部屋を使う人、使う体勢を基に決めるとより臨場感のある写真になります。和室は座って過ごすスペースですので低く構えることで落ち着き、安定感を表現することができます。

カメラを高く構えた時と低く構えた時

魅力的に見せる建築写真の基本 水平垂直と歪み補正

建築写真の基本である水平垂直はしっかり取ります。広角レンズを使うとレンズの特性上どうしても樽型の歪みが出てしまいます。それを画像補正ソフトで真っすぐな線に補正してあげるとさらにきれいな写真になります。
また部屋の使い方に合わせて明るさを調整するとさらに雰囲気の良い写真に仕上がります。例えばリビングに隣接した畳スペースは家族が団らんする場所にもなるので少し明るめに、庭が見える客間や茶室といったところは暗めにすると落ち着きを表現できます。