建築写真撮影では水平垂直が基本
2017年01月14日
竣工写真を撮影するときに必ず押さえなければならないポイントがあります。
それがカメラを水平垂直にして撮影することです。
建築写真家なら誰でも一番に気を付けていることです。
この水平垂直が狂ってしまうと、写真を見た人に一発で違和感を与えてしまいます。
実際に建築した家が少しでも傾いていたら・・・。
ぞっとしますね。傾いた家に住み続けた場合、知らないうちに自律神経に異常をきたし、体調がどんどん悪くなっていくと思います。
建築写真でも同じで、傾いた写真は自然に「なんだか嫌だな」と一発で思われてしまうのです。工務店様がホームページやチラシに発表する建築写真は、会社のイメージまでも一瞬のうちに決められてしまうのです。
プロが撮影する建築写真が一般的になってきた現在、特に歪んだり傾いたりした家の写真は使わないようにしましょう。
さて、この水平垂直を出すためにはどうすればいいでしょうか?
- 三脚を立てて柱や梁などに合わせ目測で微調整をしながら完璧に水平垂直を出す。
- ファインダーにグリッド線を表示し合わせる。
- カメラに水準器を取り付ける
- カメラ内蔵の水準器を使う。
この中で最も簡単で効果的なのがカメラ内蔵の水準器を使うことです。
この機能は建築写真家にとって本当にありがたい機能で、かなり正確な水平垂直を出すことができます。
どの方法で水平垂直を出すにもしっかりした三脚は必須です。
人間が手持ちで水平垂直を目測で合わせ、シャッターを切る作業は不可能です。
シャッターを押す行為だけで水平垂直が変わってしまうからです。
もちろんフォトショップでの修正は可能ですが・・・。
建築カメラマンとして絶対に手を抜けない部分でもあります。
スピードや効率を優先するのではなく、心を込めて一枚一枚撮影したいものです。