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建築写真の照明について

2017年01月16日

住宅などを撮影する場合、照明はどうされれていますか?

物撮りや料理写真、人物撮影では照明を使うのが当たり前ですね。

しかし、建築写真においてはそうではない場合もあります。

カメラマンによっては全く使わないという場合もあり、一概にどうすれば良いかは意見の分かれる部分です。

 

照明機器の種類

モノブロック+アンブレラ

本格的な撮影をする場合使用されることが多く、大光量で広い空間でも光が行き届き、多灯撮影を併用し部分的なライティングも可能です。また、屋外と屋内の光の量に大きな差がある場合(晴天だけど日当たりが悪い)などでも光量の調整ができます。

 

クリップオンストロボ

カメラの上部に取り付けるお馴染みのストロボです。ガイドナンバーの大きなストロボを使えば光量も多く、広いリビングの隅まで届かせることができます。難点は光の方向が一定で狭いため部分的なライティングになってしまうことがあり、それを避けるために、レフ板を使ったり壁や天井にバウンスさせて発光させることで柔らかな光になります。設定は常にマニュアル設定で部屋の広さや明るさに合わせ光量を決定していきます。さらに、デフューザーを使えば光が拡散し均等な柔らかな光を得ることができます。弊社ではこの方法を多用します。

 

ノーストロボ

建築カメラマンにはストロボを使わない人も多いです。照明も消しストロボを使わないことによって、照明の色に左右されない材質が持つ本当の色を表現できます。この場合、三脚使用によってシャッタースピードが遅くなりますが光量不足による手ブレなどはあまり気にしなくても大丈夫です。

 

まとめ 費用対効果を考えると・・・

大きなストロボを使い隅々まで照明による演出をするのがベストではありますが、それだけ機材費や人件費(一人ではできない)がかさんでしまいます。

工務店様が竣工写真をどう使うか。ホームページやチラシなどで紹介し、次の受注へ繋げる場合は、施工した住宅すべてに何十万円もかけることは現実的ではありません。

そのため、安価に、スピード感をもって撮影していくことで、住宅受注営業との費用対効果を上げることをおすすめします。

 

現在のカメラは性能も良く、ストロボがなくても十分な画質を得ることができます。

 

弊社では工務店様の次の受注にフォーカスし費用対効果を上げていくことを常に考えています。