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竣工写真の撮影 部屋によってカメラの高さを変える

2017年01月09日

竣工写真の撮影で重要になってくるのがカメラの位置(高さ)です。
玄関に始まりリビングやキッチン、和室や子供部屋に至るまで、すべてその部屋に合ったカメラの高さがあります。
これを無視してしまうと、違和感を感じる写真になってしまいます。

例えばリビング。
リビングはソファーに座って生活することが多いはずです。これをカメラマンが立った位置からの撮影では落ち着きの空間を演出できず、すこし不安定な写真になります。
もちろんあまりカメラ位置をあまり下げてしまうと部屋全体を見渡すことができない為、100~120センチくらいの高さがリビングの雰囲気を出すことができます。
また、全体を見渡せるように、より高い位置からの撮影ではシフトレンズを使い、説明的な写真にすることもあります。
同じように和室では、正座した目線で撮影することで、和室の落ち着いた雰囲気が出せます。

このように、部屋によってカメラの高さを変えることで、より臨場感が生まれ、写真を見たお客様に違和感のない自然な感覚を持っていただけます。

建築写真では特に違和感をどう取り除いていくかという部分に気を使います。
一枚の写真、それも一瞬でイメージを決定づけてしまうからです。
どうしてか分からないけど、この和室嫌だな。なんて思われたらカメラの高さを確認してみてください。