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「受注を生む建築写真」を目指して。撮影機材と費用対効果の話

2016年12月29日

プロのカメラマンサイトを見ると建築写真や人物撮影を問わず、「こんな機材を使っています」という紹介があり、各メーカーのフラッグシップモデルがずらっと勢揃いしているのを見ます。
今回は撮影機材と費用対効果について考えてみます。

カメラやレンズの価格を決めるのは、画素数やレンズの明るさ、堅牢性、その他の機能です。フラッグシップモデルでは100万円を超えるようなカメラもあります。もちろん画質も素晴らしいと思いますが、一番大きな違いは、「過酷な条件でも撮影できる耐久性や堅牢性」の部分が大きいのです。要はちゃんとシャッターが切れるカメラという信頼性の部分が大きいです。プロカメラマンとしてはカメラが壊れてしまったから撮影できませんという失敗は許されません。
その為に、雨の中でも、氷点下30度でも、更には砂漠の砂埃の中でも撮影できる機材が必要になってきます。もちろん、何千万画素などのような画質も要求されます。
では建築写真で使用する写真ではどうでしょうか?

一番多いのがホームページでの使用、次にチラシ、その次に会社のパンフレットや雑誌などの印刷物です。それを考えた場合、常に部屋の中で撮影する竣工写真にそこまでの機材は必要なのか?そこまでの画質は必要なのか?という疑問も出てきます。そして、それらの機材を維持管理していく為に反映されるのが撮影価格なのです。
さらに100万円のカメラと30万円のカメラではどのくらい画質が違うかというと、パソコンのモニターで見る分には多分素人の方では判断しにくいのが現状です。
もちろんポスターにしたら分かるかもしれませんね。

建築写真は何の為に撮影するのか?と言えばほとんどの目的が「次の営業の為」です。企業が利益を上げる為には仕入れを安くし高く売るのが商売の鉄則ですね。ホームページはもちろんチラシなども過剰なスペックの写真は必要ないと考えます。それなら配布枚数を増やしたり、撮影棟数を増やす方が得策ではないでしょうか?
建築写真は費用対効果が命だと考えます。

株式会社ディーシーエスでは、CANON EOS5DMKⅢ、EF17-35 2.8LⅡ、TS-E174Lを中心に撮影機材を組んでいます。(多くの建築写真カメラマンにとっては標準機材ですね)
そして「受注を生む建築写真」を安価で提供できる研究をする事で建築会社様やお客様に満足していただく事を心がけるとともに、建築会社様にとって住宅受注における「費用対効果」の実現を本気で考えています。